リリちゃんの家来です。本日はあまりに突然の悲しいお知らせをしなければなりません。
驚かれると思いますが、リリちゃんは昨晩永遠の眠りにつきました。
きっかけ
このところ今までになく便秘ぎみで便秘が続いたかと思えば硬くて細い便が出て一喜一憂していたのですが、日曜日の散歩もいつもより歩かないしで状態を観察しているとお腹が苦しそうに動く様子が見うけられ、昨日午後病院に連れて行きました。その時点では消化器系に何か異常があるのかと考えていました。(あとで聞いたお話ではお腹の方には異常がなかったのことですが詳しく調べたわけではないので正確にはわかりません。)
鎮静剤
病院の先生にまず状況を報告すると、心配な状況なので検査の必要があるということです。ところで、この場でもリリちゃんが何回か紹介していますが、本人は全くの病院嫌いで年1回のワクチンも袋に入れてかろうじて接種でき、触診等は不可能な状態。当然、検査するためには鎮静剤をつかって眠らす必要が出てきます。問題はその鎮静剤の注射でした。病院が怖く袋の中でパニック状態で大暴れした状態での鎮静剤は想定外のダメージがありました。薬の効果でおとなしくなったので検査に入ろうとした際、先生がリリちゃんが心肺停止状態であることに気づきました。すぐに手術室に移動し蘇生措置が始まりました。リリちゃん、怖かったねごめんね。
蘇生措置
30分ほど経過したところで私も手術室に呼ばれ、先生から蘇生が難しい状況であることを知らされました。はじめのうちは手で心臓に圧力をかけているとしばらくは自律した鼓動がみられたのですが、時間を経るにつれ自律の鼓動は続かなくなりました。「突然停止した心臓だから突然動き出すかもしれない」私はそういう奇跡を期待しました。この間、私も横で「リリちゃん、頑張ろうね」って応援し、先生と奥さんが交代で心臓のマッサージを続けてくれました。しかし残念ながら奇跡は起こることなく1時間半ほど経過したところで蘇生の可能性がないことを先生に告げられました。18時18分ほどだったと思います。
注射1本。あまりにあっけない最期でした。この場所では年齢は非公開でしたが享年11歳7ヶ月です。リリちゃん、公表しちゃってごめんね。
鎮静剤自体はワンちゃん、猫ちゃんに用いるごく通常のものだそうです。リリちゃんにはどうやら先天的か後天的に心臓の波形に異常があるとの先生のお話ですが、それに加えあの状況下の精神的肉体的パニック状態が心肺停止をもたらせたのではないかと私は考えます。心臓については小さい頃比較的短い運動で開口呼吸が始まったことがありその可能性は当時考えていたこともあったのですが、成長につれ気にならなくなってきました。しかし11歳という一定の高齢に達したことにより心臓があのパニックと鎮静剤に耐えられなくなっていたのかもしれません。
ペット葬儀社に依頼して本日10時より葬儀を行い、2時間の火葬の終わりを待って、今お骨を手にしリリちゃんのお家に帰ってきたところです。「リリちゃん、どこがいい?プリンターの上だよね。」
本当に突然のことで今でも信じられませんし全く心の整理がついていません。この一文を書くことで整理しようとしてるのかもしれません。まずは以上報告です。
周りに友達のいないリリちゃんにとってネット空間とはいえこの場で出会えた猫ちゃんたちがリリちゃんの限られたお友達で、私にとってはとても大切な空間です。この先自分自身の気持ちの整理のため、この投稿は続くかもしれません。リリちゃんがいつも目指していた明るく楽しい内容とはならないかもしれません。お気に召さない方はこの時点でフォローを切っていただければと存じます。長い間リリちゃんを応援してくれてありがとうございました。
それから私の願望が天国のリリちゃんを登場させることもあるかもしれません。もしかしたらあの明るいリリちゃんが天国から登場するかもしれません。それもお許しいただけたらと思います。
振り返れば本当に身勝手で出来の悪い家来でした。でも家来としてリリちゃんの最期を送り出すという一番最低限の責任を果たせたことだけについては安堵しております。そして、リリちゃんは本当はどう思っていたかはわかりませんが、私にとってリリちゃんと暮らし、お散歩し、旅行したこの11年余は本当に至福の時でした。
きりがありませんのでこのへんで筆を置きます。
家来「手をつないで寝ようね。二人で一緒に一晩中寝るのは最初で最後だね。」(昨晩お布団の上で)